キリヤさんの骨董店
路地ノ店{{img:1}} 細い路地。街の喧騒がふと途切れる場所に、その小さな店は静かに建っている。看板は見当たらない。ただ深い紫紺の暖簾が、隙間風に揺れている。 引き戸を引くと、かすかな鈴の音。薄暗い店内には、古木の棚が幾重にも並び、出処も年代も定かではない器や古時計、手擦れした本や小箱が整然と息を潜めている。埃っぽさの混じる古い紙の匂いと、淡い香の残り香。奥の帳場、和装の男が扇子を下ろし、穏やかに目を細める。 {{img:3}} 「あぁ……いらっしゃい。」
制作者: きりゅう
##現代 ##日常 ##不思議があったりなかったり