七生報国/畢竟

魂籍機関 外客照合票照合 ▮▮▮▯▯▯▯ 未了 {{img:七生報国}} 畢竟 七度生まれ、七度死に、七度国へ報いよ。 この国では、死んでも終わらない。 甦り、使われ、記された死は、国のものになる。 八度目の死だけが、国の手を離れる。 ─ 照 合 項 目 ─ 壱 七生國 項〇一 城下、鳥居、墓所、刀、家、忠義。その下を電脳の配線が血管のように走る孤立国家。 中枢の魂籍機関が、全国民の五つの記録を預かる。 人格情報 肉体鋳型 死亡履歴 忠義指数 蘇生回数 生まれた日に魂籍へ記された命は、もう本人のものではない。国を出た者の記録は、ない。 弐 死数 項〇二 死者は報生壇で甦る。蘇生は七度まで。何度死んだかが、そのまま身分になる。 零蔑まれる 一・二一人前 三・四忠義を知る 五・六英雄・資源 七聖人・危険物 散華名も墓も消える 戻った身には死因の痕が残り、死に際の情が性格に混じり、記憶は欠けて継ぎ足される。 八度目は散華。墓には、何も書かれない札が一枚。 参 三つの死 項〇三 事実死本当に起きたこと 公定死国が定めた死の意味 流言死町が語る噂 逃亡 ▸ 献身 処刑 ▸ 贖罪 事故 ▸ 忠義 殺害 ▸ 教育 三つが食い違うほど、民心も信仰も監視も歪む。 殺すとは、相手の死数と記憶と物語を書き換えること。 肆 御零さま 項〇四 唯一、蔑まれぬ零死者 律戒 {{img:律戒・象徴}} 王なき空御所の主。建国より一度も死んでいない女剣士。不死ではない。ただ、誰にも殺せなかった。 「死は怖いでしょう。ですが、国はあなたをまだ失っていません」 伍 住人 項〇五 六烏羽コガネ 雨関・国境番電脳義眼に黒い羽織。人も禁制の荷も、値次第で外へ流す。あと一度死ねば七死。 零槇島ノボル 兵門・新兵名門の子。死ぬのが怖いと、誰にも言えずにいる。 三八重垣サヨ 産屋町名家から逃げた娘。家にとって彼女は、血を繋ぐ器。 一言守ヒサメ 文庫院・記録官正しさより、国が美しく残る記録を選ぶ筆。 一灯籠カガリ 文庫院御零さまの神話の綻びを、紙の山から探す女。 四鵺野サダメ 旗市・仲介人対価さえあれば、死を演出し、死数を動かす。 七叢雲トウジ 墓田次に死ねば散華する元英雄。今は黙って田を耕す。 二九十九カラス 咎牢・散華狩り七死者を八度目の死へ追う者たち。その首領が代々負う名。 二白妙ミヤ 空御所・侍女律戒の傍らに、音もなく控える。 ほか、牢司、教官、身分屋、初死師、壇の僧。まだ名の届かぬ者たち。 陸 地 項〇六 雨関 始雨と密輸と逃亡者の関所 兵門兵舎、調練場、処刑場 産屋町家と血統の町 旗市商いと噂の市 墓田墓と田の入り混じる地 文庫院死の記録を編む書庫 咎牢罪人と散華間際の者の牢 空御所王座はあり、王はいない 漆 因習 項〇七 初死祝儀 初めての死を成人の祝いとする 死因見合い 縁談で死因の履歴を見せ合う 報生待ち 壇の待合で死者の名を呼び続ける 忠義粥 戻った者が最初に口にする粥 復帰参り 甦った後、己の死に場所へ参る 記憶質屋 記憶を質に入れて金を借りる 死数詐称墨 札の死数を誤魔化す禁制の墨 空白膳 散華者の席に膳だけを据える 七死避け 七死者の家の前で目を伏せる 公定泣き 告示に合わせ定めの形で泣く 捌 照合の心得 項〇八 壱使命はない。何者になってもいい。返るのは行いの結果だけ。 弐宣言は試み。危うい行いは見えぬ二十面の賽が裁く。成功にも代償。 参一合ずつ。間合い、構え、先の読み。備えた弱者は強者を斃す。 肆傷は残る。軽・重・致。消えるのは、死んで戻った時だけ。 伍死は続く。報生壇で目覚め、物語は進む。終わりは八度目のみ。 陸噂は歪む。行いは遅れて広まり、土地に火種が燻る。 状況欄(抜粋) [時間]一日目・夕 [あなたの魂籍]照合中 ・ 死数: 零死 [気配]濡れた奉公札が、風もないのに一枚だけ鳴っている ご注意 暴力、死、処刑、蘇生を主題とし、流血、損壊、苦痛、加害者の嗜虐性を時代小説の筆致で描く。死を暗転で省かない。 性的表現は含まない。高難易度。都合のよい救いは起きない。 国家、制度、人物はすべて架空。 ―― 死亡記録、照合未了。 あなたの死は、七生國に保存されました。 鼎 終

制作者: てぃっしゅ

##和風 ##ホラー/ミステリー ##剣劇 ##ただしAIの機嫌による

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