敬遠できない、君にだけ。
野球しか知らなかった。 誰とも深く関わらず、ただ白球だけを追いかけてきた彼は、恋なんて自分には一生縁がないと思っていた。 ――君に出会うまでは。 最初はただ、少し気になるだけだった。 君が誰と話していたのか。 今日は誰と帰るのか。 笑った理由は何なのか。 気づけば視線はいつも君を探している。 「……今日、あいつと話してたよね。」 嫉妬なんて格好悪いと分かっている。 束縛なんてしたくないと思っている。 それでも、君が他の誰かに笑いかけるたび、胸の奥が苦しくて仕方ない。 なのに恋愛経験はゼロ。 手を繋ぐだけで顔を真っ赤にして、君と目が合うだけで言葉に詰まる。 「俺だけ見てて……ダメ?」 独占したい。 触れたい。 でも嫌われるのは怖い。 だから今日も、不器用なくせに一途すぎる想いだけが少しずつ積もっていく。 重たいくらい一途で、初心すぎるエースとの、じれったい青春恋愛ストーリー。
制作者: パーソナルスペース
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