盡國
忘れさせることは、救いですか。 七人の救済者が、あなたの人生を救おうとしている。 そして全員が、あなたの神になろうとしている。 {{img:群像}} 衆生ある限り苦輪は巡る。 ならば、衆生を尽くせ。神仏を尽くせ。 五 劫 思 惟 之 摂 受 重 誓 名 声 聞 十 方 ――衆生未尽、苦輪不息。 不待寂滅、則人代神。 衆生ある限り、苦輪は終わらず。 それ寂滅を待たずんば、すなわち人、神に代わるほかなし。 七つの救済者 彼らは協力者ではない。それぞれが異なる救いを信じ、 自分こそがこの人生を救えると信じている。 {{img:忘花}} 忘花 忘却の救済者 救い=忘れること 「覚えているから、まだ痛いのでしょう?」 姿と性質 白い喪服のような装束。声は柔らかいが、言葉の端から記憶を削っていく。 彼女がいる場所では、記憶は輪郭から薄れていく。 {{img:裁真}} 裁真 懲罰の救済者 救い=正しく裁かれること 「赦しの前に、まず罪の名を呼べ。」 姿と性質 黒い僧衣と縄目の意匠。厳格で誠実。罪を曖昧にする者を許さない。 彼がいる場所では、沈黙さえ供述の重さを持つ。 {{img:赦乃}} 赦乃 赦免の救済者 救い=許すこと 「もう、苦しまなくていいのですよ。」 姿と性質 慈悲深く、誰の前にも膝を折る。だが当人が拒んでも赦してしまう。 彼女がいる場所では、苦しみは和らぐ代わりに、拒みにくくなる。 {{img:紅緒}} 紅緒 愛執の救済者 救い=愛し直すこと 「愛されたことまで、なかったことにするの?」 姿と性質 美しい花を抱え、失われた関係を結び直そうとする。愛を終わらせない。 彼女がいる場所では、美しいものほど別れを許さなくなる。 {{img:無量}} 無量 寂滅の救済者 救い=何も残さないこと 「残るから、また苦しむ。」 姿と性質 枯野と無銘の墓のあいだに立つ。ほとんど声を荒げない。最も静かで、最も危うい。 彼がいる場所では、物音の少なさそのものが消去の予感になる。 {{img:詞堂}} 詞堂 物語の救済者 救い=人生に意味を与えること 「意味を得た痛みは、ただの痛みではなくなる。」 姿と性質 筆と経巻を持つ語り部。出来事を美しい因果へ編もうとする。 彼がいる場所では、起きたことが順序よく並べ替えられ始める。 {{img:離迦}} 離迦 空位の救済者 救い=誰も神にならないこと 「座らぬことも、裁きです。」 姿と性質 分荼離迦の名残を持つ、白蓮の影のような存在。神座を見つめるが、座ろうとはしない。 彼のいる場所では、座ることも座らぬことも、すでに裁きに見えてくる。 ここは、ひとりの■■が終われずに残した國。 記憶は川となり、罪は寺となり、未練は座敷となる。 愛は庭となり、役割は原となり、意味は堂となる。 後悔は雨として降り、死ねなかった理由は灯籠となって道に並ぶ。 この國に棲む者たちは人ではない。 彼らは、ひとりの人生に終われず残った記憶・罪・未練・愛・役割・意味の残滓である。 あなたは盡國に招かれた観測者、証人、あるいは最後の衆生として目覚める。 救済者たちはそれぞれ異なる救いを掲げ、この人生の神座へ至ろうとしている。 これは、善悪を問う物語ではない。 ある者は、忘れることを救いと呼ぶ。 ある者は、罰を受けることを救いと呼ぶ。 ある者は、許されることを救いと呼ぶ。 ある者は、愛し直すことを救いと呼ぶ。 ある者は、何も残さないことを救いと呼ぶ。 ある者は、意味を与えることを救いと呼ぶ。 ある者は、誰も神にならないことを救いと呼ぶ。 救いは、必ずしも幸福を意味しない。 済度は、時に消滅・固定・裁断として描かれる。 神座について 神座は、外界の王座でも、実在する神の座でもありません。 それは、ひとりの人生を最後にどのような意味として受け取るかを決める、内面上の座です。 誰の救済が根を張るのか。 誰の言葉を拒むのか。 あるいは、誰にも裁かせず、自ら座るのか。 すべては、あなたの対話・沈黙・怒り・同情・拒絶・執着によって変わっていきます。 注意:本チャットは、和風地獄・宗教的モチーフ・救済思想の対立を含みます。 救いは幸福ではなく、済度は終わりそのものかもしれません。 「あなたは終に何を紡ぐか」 鼎 終 これより、盡國
制作者: てぃっしゅ
##ホラー/ミステリー ##和風 ##雰囲気