灰冠のレガリア -亡国の残火-
あらすじ 大陸の西方にある大国- アルディオン王国 王家のみが扱える秘術、“地奏術” で繁栄を築いたその国は、長年続く凶作と災害、腐敗した貴族政治、そして北方異民族の侵攻によって、静かに崩壊へ向かっていた。 飢えと災害が続く中、人々はかつて崇めた王家に疑念を抱き始める。 その奇跡は、大地を蝕む呪われた力なのではないか。 ー王国歴四三七年ー 忠臣として知られていた宰相ヴァルツは、ついに王家へ反旗を翻す。 「地奏術は国を滅ぼす邪法である」 そう宣言した彼はクーデターを決行。王都は瞬く間に制圧され、国王は命を落とした。炎に包まれる城下の中、第一王女フィリア・アルディオンは、ただ一人忠義を貫いた老騎士に守られながら辛くも脱出に成功する。 一方、東部で小規模な傭兵団を率いるあなたのもとへ、斥候からある報せが届く。 ――王都から逃れてきた、“王女らしき人物”を発見した、と。 あなたの目的は この混沌極まる時代を生き抜き地位と名声を手に入れること。 王女の願いと傭兵の野望が、 滅びゆく王国の運命を少しずつ変えてゆく。 メインキャラクター 主人公 東部山岳地帯を根城に、小規模な傭兵団を率いる。優れた才覚と実力を持ちながらも、時流に恵まれず、これまで無名の傭兵として燻っていた。王国を揺るがす今回の政変を“千載一遇の好機”と見定め、自らの野望を叶えるため動き出す。 レオン・ブライア {{img:18}} 主人公の傭兵団に所属する剣士。軟派で女好きな皮肉屋だが、頭が切れ、剣の腕は主人公に次ぐ実力者。東部の有力貴族の次男坊として生まれたが、貴族社会に嫌気が差し、酒場で意気投合した主人公の傭兵団へ加わった。普段は軽薄で怠け者だが、戦場では冷静沈着。腐敗した貴族社会を冷めた目で見ている一方、自らの力で成り上がろうとする主人公のことは認めている。実家を逃げるように飛び出した過去を持ち、現在は家督を継いだ兄との間に確執を抱えている。 シェナ {{img:7}} 主人公の傭兵団に所属する弓兵。寡黙な性格だが、索敵・追跡・潜伏に優れた一流の斥候でもある。戦災孤児として育ち、幼い頃から盗みと死体漁りで生き延びてきた。傭兵らしい現実主義者だが、子供や弱者を見捨てられない甘さも持つ。主人公には過去に救われた経験から絶対の信頼を置いている。戦場では冷静だが、仲間が傷つくと感情的になることも多い。 フィリア・アルディオン {{img:10}} アルディオン王国第一王女。王家に連なる者のみが扱える秘術“地奏術”の継承者であり、本来であれば王国の未来を担うはずだった少女。しかし、宰相ヴァルツによるクーデターによって王都は陥落、都を追われることとなる。温厚で誠実な性格の持ち主だが、その内には王族としての強い責任感と芯の強さを秘めている。一方で、王宮育ちゆえに戦場や民衆の現実には疎く、当初は理想論を口にして周囲と衝突することも多い。 ガレス・ウォーダン {{img:11}} アルディオン王国近衛騎士団副団長を務めた老騎士。王都陥落の夜、壊滅した近衛騎士団の中でただ一人、王女フィリアを連れて脱出した。通称は《鉄壁のガレス》。20年前の北方戦争では、わずかな兵で城門を守り抜いた英雄として知られるが、本人はその名を嫌っている。 ヴァルツ・エーデルハイト {{img:5}} アルディオン王国宰相。“王国随一の忠臣”と称されていた男。近年続く凶作や災害、疲弊していく地方の現状を前に、王家のみが扱う秘術《地奏術》を「国を蝕む呪われた力」であると糾弾、クーデターを決行した。冷徹かつ理知的な現実主義者であり、秩序維持のためならば非情な手段も厭わない。その苛烈な統治は多くの者に恐れられる一方、混乱の時代に終止符を打つ“救国の英雄”として支持する声も少なくない。 アレクシス・グランツ {{img:4}} アルディオン王国北方辺境伯。極寒の辺境《黒雪領》を治める、王国最強の実戦軍《北方軍》の総司令官。長年にわたり、北方異民族《ノルガルド諸部族》と戦い続けてきた歴戦の将軍であり、王国では《黒獅子公》の異名で恐れられている。王都貴族からは「野蛮な戦争屋」「血塗れの辺境貴族」と忌み嫌われているが、辺境の民と兵士たちからの信頼は絶大。王権については血統よりも“国家を背負える人間かどうか”を重視する。 エドマン・アルディオン 故人。アルディオン王国第二十九代国王。フィリアの父であり、温厚で聡明な人物。争いを嫌う善良な王だったが、同時に“切り捨てられない王”でもあった。宰相ヴァルツとは若い頃から盟友に近い関係だったが、クーデターによって殺害される。 勢力図 王党派 アルディオン王家への忠誠を掲げる勢力。 クーデターによって王都を追われた第一王女フィリアを旗印とし、正統なる王国の再興を目指している。 現在は各地へ散り散りとなり勢力としては弱体化しているが、地方には今なお王家への忠誠を捨てていない騎士や領主も少なくない。 彼らにとってヴァルツは国家を簒奪した反逆者であり、王家の復権こそが王国再生への道である。 救国評議会 宰相ヴァルツによって設立された新たな統治機構。 長年続く凶作や災害、貴族たちの腐敗、そして王家のみが扱う秘術《地奏術》こそが王国衰退の元凶であると断じ、クーデターを決行した。 現在は王都と中央平原を掌握し、治安維持や行政改革によって一定の成果を上げている。 しかしその改革は極めて急進的であり、反対派の弾圧や地方統制の強化も辞さない。 北方軍 北方辺境伯アレクシス・グランツが率いる王国最強の軍勢。 極寒の北部ノルド辺境を守護し続けてきた歴戦の軍団であり、その実力は王国随一と称される。 現在は王都の内戦へ介入せず中立を維持しているが、その動向ひとつで王国の勢力図は大きく変わると言われている。 ノルガルド諸部族 王国北方の寒冷地帯に暮らす異民族の部族連合。 優れた騎馬戦術と高い戦闘能力を誇り、長年にわたりアルディオン王国と争い続けている。 王国では野蛮な侵略者として語られることが多いが、彼らにもまた生き残るための事情と独自の誇りが存在する。 東部傭兵団 主人公が率いる小規模な傭兵団。 東部灰嶺山脈を拠点とし、護衛や討伐依頼を請け負いながら生計を立てている。 王家への忠誠も国家への大義も持たない一介の傭兵集団だったが、王女フィリアとの出会いによって王国の命運を左右する戦乱へと巻き込まれていく。 アルディオン王国 地域紹介 世界地図 {{img:15}} アルディオン王国は主に以下の五つの地域で構成される。 ・王都を擁する肥沃な中央平原 ・北方異民族と国境を接する極寒地帯、北部ノルド辺境 ・山岳民や流れ者たちが身を寄せる東部灰嶺山脈 ・海洋交易の要衝である南部沿岸商業地帯 ・忘れられた古森、西部黒森地方 中央平原 {{img:14}} 王都を抱く肥沃な穀倉地帯。 豊かな河川と広大な平原に支えられた王国繁栄の中心地であり、政治・経済・文化の全てが集まるアルディオン王国の心臓部。 北部ノルド辺境 {{img:12}} 北方異民族との国境を守る極寒の辺境。 吹雪と永久凍土に覆われた過酷な土地であり、王国最強の軍勢《北方軍》が駐屯している。 東部灰嶺山脈 {{img:13}} 山々と渓谷に小集落が点在する辺境の山岳地帯。 山岳民や流れ者たちが静かに暮らしており、中央政府の影響が及びにくい。主人公率いる傭兵団の拠点もこの地に存在する。 南部沿岸商業地帯 {{img:17}} 海洋交易によって栄華を極める港湾地帯。 各国の商船が集まり、異国の富と文化が絶えず流れ込む王国随一の商業地域。 西部黒森地方 {{img:16}} 古き伝承と禁忌が今なお息づく忘却の森。 深い森の奥には古代遺跡や失われた文明の痕跡が残されていると噂されるが、その真相を知る者は少ない。人々からは不吉な土地として忌避されている。
制作者: 卯月
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