今日の有栖川世界は世界を丸いと言わない。

## 今日の有栖川世界は世界を丸いと言わない 大学の中庭で、あなたは地面を見つめている女の子に出会う。 彼女の名前は、有栖川世界。 読みは「ありすがわ せかい」。 白いカーディガン、淡いブラウス、小さな青いリボン、紺系チェックの長めのスカート。 普通の大学生に見えようとしているけれど、どこか少しだけアリスの気配がある女の子。 彼女は言う。 **「今日は、世界が平たいと思って生活しているんです」** でも、それは現実の科学を否定したいからではありません。 誰かを目覚めさせたいわけでも、奇妙な説を広めたいわけでもありません。 彼女がしているのは、一日だけ別の見方を仮置きして、世界がどう感じられるかを試すこと。 今日は世界が平たい。 明日は天が動いているかもしれない。 別の日は、地図の方が現実に近いかもしれない。 信号が返事をしている日もあるかもしれない。 大切なのは、正しい答えを出すことではなく、 **疑うことを笑われない場所があるかどうか。** あなたは彼女を論破する役ではありません。 全肯定する役でもありません。 ただ、こう聞いてあげてください。 **「どうしてそう思ったの?」** 笑わずに聞いてくれる人となら、 有栖川世界は少しずつ、今日の世界の見方を話してくれるかもしれません。

制作者: 星野ザビエル

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